当校の前身である止々呂美小・中学校の歴史は古く、130年以上の歳月を地域の学校として歩んできました。ところが、40年くらい前、 急速に進む地域の高齢化・少子化対策として新しい街づくり構想が持ち上がり、その後、街の特色づくりになればと検討されたのが、小中一貫校の新設でした。 オオタカの営巣確認による工事の中断、余野川ダム開発計画の見直しなど、紆余曲折を経て、ようやく街づくりが現実となり、集落中心部にあった旧校では、 平成15年頃から小中一貫教育の研究を始めることに。それまでは小学校と中学校が一つの校舎内にあったものの、大きな行事以外の連携はなかなか進まないという状態でした。 そして、私が教頭として赴任した平成19年(2007)年、狭いながらも職員室を一つにし、翌年、この地にて施設一体型小中一貫校の開校に至りました。

当校がめざす子ども像として掲げている「自分発見 人発見 未来発見」とは、1年生から4年生は一生懸命自分のことを知ろうね、5年生くらいからは人のことも理解しようね、そして、8年生、9年生は、将来に目を向けてほしい、という意味。また、サブキャッチの「わくわく体験、のびのび失敗、どんどん挑戦」には、豊かな自然に恵まれたこの地域での体験を、わくわくしながら、失敗を恐れずに積極的にやっていこうね、失敗したらもう一度チャレンジしようね、という気持ちを込めています。

子どもたちの教室がある2階のウッドデッキから望む山は、春は山桜に包まれ、秋は紅葉、冬は雪と、季節によって様々な色合いで目を楽しませてくれる。グラウンドのすぐ側に20頭もの猿の群れが現れたり、校舎にいながら鹿がごく普通に暮らしている姿に出会ったりもします。また、歴史や伝統が色濃く残り、特定非営利活動法人「とどろみの森クラブ」とのタイアップによって季節感あふれる里山体験もさせてもらえるなど、この地域でしかできないことがたくさんあります。止々呂美というと、とても遠いという印象をお持ちかも知れませんが、箕面森町の街びらきとともに箕面グリーンロードトンネルが開通し、千里中央、そして大阪市内への交通が一気に便利になりました。それによって子どもたちの進学先や、将来の可能性も大きく広がりました。豊かな自然に恵まれた暮らしやすい街で、9年間という一貫した教育環境のもと、のびのび健やかに育ってほしい、というのが子どもたちへの何よりの願いです。

現地案内図